あるところに心優しい少年が居ました。
その少年は、テーマパークのゲートをくぐと、アトラクションを楽しむ気持ちでワクワクが止まりませんでした。
すると写真好きな親が、マスコットと一緒に家族写真を撮ることを優先したため、その列に並ぶことになりました。
約1時間並んでやっとマスコットと家族写真が撮れる順番になったとき、少年は泣きじゃくっていました。
また別のあるところに心優しい少女が居ました。
その少女の親は、写真嫌いでした。
そのためか、家族写真というフォトアルバムには縁遠い生活を過ごしていました。
年月が経ち、その少年と少女は心優しい大人に成長し、出会い、そして結婚をしました。
そんな二人がテーマパークに出かけたときの出来事です。
ゲートをくぐると、夫婦喧嘩になりました。
「早くアトラクションで楽しもうよ」と夫。
「初めに写真を撮りましょうよ」と妻。
喧嘩の原因は、「写真」でした。
この感情を抱かせるのは、子どもの頃の体験が元になっていました。
夫は、少しでもロスなくアトラクションを妻にも楽しんでもらいたかった。
妻は、結婚したら家族写真をたくさん撮ることが夢だった。
夫婦ともに、お互いを思いやる気持ちがあるにも関わらず、喧嘩になってしまったのは、どうしてでしょうか?
原因は、それぞれの「家庭」にあったのかも知れません。
教育には、学校教育、社会教育、そして家庭教育があります。
そして、家庭教育には第三者が介入できませんので、その家庭内でのルールや作法が、子どもに大きく影響してきます。
子どもは、無意識に家庭内でのルールを生きる基準にしますので、他者と交流するときに違和感や共感をしながら成長していきます。
家庭では親の価値観や子どもへの接し方、そして行動や言動が全て授業となります。
また子どもの行動や言動から、親が学ぶことも多いと思います。
家庭教育は、家族みんなが先生で、家族みんなが生徒なんですね。
あっ、喧嘩になった夫婦は過去の「写真」に関するトラウマを共有し仲直りして、テーマパークを楽しんだそうです。
きっと、素敵な家庭教育ができる夫婦になることでしょう。
以上、本日のまちの保健室の話題をベースしてお伝え致しました。
家庭教育に自信がないなぁ…という方は、「まちの保健室」でその不安や悩みをアウトプットしてみるもの良いかも知れませんよ。
いつでも、あなたをお待ちしております。
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