7/25のまちの保健室(原点に戻る/返る)

 普段の生活の中で、なぜかうまくいかないことが続く時、ありますよね。負のスパイラルにハマってしまい、「なんで…、どうして…」と、そこから逃げ出したくなる時です。

 

 判断力が鈍り、焦りや不安から行動を起こすと、さらなる焦りや不安を引き寄せてしまったりします。うまくいかない自分に腹を立てながら、解決策の方法論を探したり、小手先のテクニックや情報に流されがちです。

 

 私も、そのような時がありました。子どもと会うための面会交流を、裁判所で調停していたころです。
調停で学べたのは、人生で一番大切なこと、それは「その人の在り方」だということ。これは、調停員や裁判官から教わったことではなく、「自分はどうありたいか!」と自問自答して出したものです。
私の生き方のベースは、このときにパラダイムシフト(※)しました。
パラダイムシフトを起こさせたきっかけが、原点に戻る(返る)ということでした。

 

 原点に戻るということは、良いことなのかもしれません。
 -何をしたかった自分だったか-
 -どうしたかった自分だったか-
 -何に影響されたいた自分だったか-
 -どうなりたい自分だったか-
原点に立ち返ると、もう一度軌跡をたどることが出来ます。

 

 成長とは、何も前に進むことだけでありません。何だかわからなくなったり、思うような思考が持てなくなったときには、少し立ち止まり、歩んで来たことを振り返り、現在地を確認し、そして原点に戻り、軌道修正して、また新たな気持ちで前に歩んでいけばいいのです。


 「歩む」という字は、「少」し「止」まると書きますよね。

 

 人生とは、他人軸ではなくて、自分軸で「自律」して「幸せに思える自分」でいられることだと、私は思っています。

 

 うまくいかない時、なんとなくやる気が出ない時は、その人に原点に戻る時期が訪れているのかもしれません。そうした思いをされている方は、パラダイムシフトするチャンスかもしれませんよ!

 

※パラダイムシフト【paradigm shift】とは、思考や概念、規範や価値観が、枠組みごと移り変わること。( デジタル大辞泉)