新年度を迎え、家族の行動パターンや職場環境の変化、異動やクラス替えなど、慣れない状況に身を置くことで、ストレスになることがあります。
卒業式や入学式、就職や転職など、出会いや別れは意外とエネルギーを消耗するものです。また、逆に何も変わらない自分に焦ってしまう人もいるかも知れませんね。
「今の自分の生活は自分が選んだ結果」と心のどこかで思うことができないと、それが精神的なストレスの元になります。
ストレスの元は、「~のせい」「~だから」「~がいけない」などと、誰かや何かの‘せい’にしていることに対する不満な心が、ストレスを生み出すのです。
世の中がいけない、仕組みができていない、理解されていない…、などなど、‘せい’にする人は、その理由付けを考える天才でもあります。不満をたくさん持っている人は、その不満を吐き出す場や聴いてもらえる人や場がないのではないかと思います。
この不満は、どこからくるのかな…
この憤りの元は、なんなのかな…
このイライラする感情は、いつのころからだったかな…
このように、3回ぐらい気持ちを掘り下げてみると、一番最初に気づくのは、「あっ、私の気持ちをわかってもらいたい、理解してもらいたい」と言うのが不満の出発点だと言うことが、カウンセリングをしていると良くあります。
不満の理由付けを考える天才になってしまっているので、本来の不満原因が違うもの、‘せい’になってしまっていると言うことです。そして、‘せい’によって、自分を守っている、厳しい表現をするならば、正当化しているのです。
これがいけないこと、悪いことだということではなく、人身共に疲れてしまう原因、要因だということです。
吐き出すの「吐」と言う字は、口からはプラス(+)のものも、マイナス(-)のものも出てくると言う字で構成されています。この「吐」からマイナス(-)を取り除くと「叶」(かなう)と言う字になります。吐き出すことで、想いが叶うようになる、そのためにも、マイナスのことを吐き出すことが、とても必要なのかも知れません。
そのマイナス、どこで吐き出しますか?
もう、おわかりですね。
そうです、「まちの保健室」ですね。
心のどこかで「今の自分の生活は自分が選んだ結果」だと思えるようになるには、学びが必要になってきます。「まちの保健室」は、学び場でもあります。
それでも、この時期のイライラや不満を何かの‘せい’にしたいのなら、「4月だから!」と思えるといいですね。
この楽観さを持てれば、「自分が選んだ結果」を受け入れる近道にもなると思います。
みなさん、きちんと日常と向き合い、自分自身に素直な気持ちでガンバられていることを強く感じ、「涙を流した分だけ、幸せが近寄ってくるものだなぁ…」と思った、本日のまちの保健室でした。
次回は5月10日(水)10時です。GW明けですね、お待ちしております。
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