3/8(水)のまちの保健室(国家秘密のティッシュペーパー)

 相手に自分の考えを聞いてもらい、きちんと解ってもらいたいのは、人間誰しも思うものです。この「聞いてもらいたい」と「解ってもらいたい」は、微妙なニュアンスの違いがあると思います。

 

 「解ってもらいたい」の感情の背景には、こんなに頑張っているのに…と、認めてもらいたい気持ちと、理解してもらいたいという期待がセットになっています。「聞いてもらいたい」の感情は、結果報告をしたいだけなので、その報告に対する余計な評価・評論はいらないのです。

 

 仕事から帰宅して、夕食メニューに頭を悩ませながらも毎晩家族の健康と幸せのために心を込めて作る料理に、品数が多い少ない、彩が良くないなど、子どもに文句を言われながらも母親業をしてきたある日、「仕事から帰って食事の支度をするのって大変!お母さんってすごいね!」と成長した子どもが言ってくれたそうです。


 ときに私たちは日常の何気ない会話で、相手の気持ちを汲まずに言葉を発して相手の心を傷つけている場合があります。相手の立場になってみると、違う世界や感情を知ることができ、それを気づきと言います。


 当たり前のように用意される毎晩の夕食は、「あたりまえ」ではないことを、このお子さんは気づいたのです。この気づきの蓄積が、精神的な心の成長に繋がります。


 しかしながら、この気づきというものは、大概の場合、つまずいた時にしか出逢わせてくれないのです。ちょっと、嫌ですよね。でもこう捉えたらどうでしょうか?


 今、少し苦しいな…、この先がちょっと不安だな…、なんで私ばかりこうなるんだ…、などの状況になったらチャンスではないですか!!! そう、気づきと出逢わせてくれる予兆と考えると、少しは前向きになれそうではないでしょうか?

 

 今日は、「国家秘密のティッシュペーパー」という、とても素敵なストーリー「相手の心を汲んで受け入れることで解決に導く」というお話がありました。このお話しから私は、人はお互いに受け入れ合うことで、すべての物事が前に進むことを感じました。


 「解ってもらいたい」「聞いてもらいたい」という利己的な感情を無くし(抑え)、全て受け入れてみる、受け止めてみることで、解決に繋がるということです。


 そうです、まちの保健室の3つのルールの3番目と一緒です。


 なるほど、だからまちの保健室に参加するみなさんは、成長するのですね! さて、「国家秘密のティッシュペーパー」という題目で、どのようなストーリーだったか気になる方は、ぜひ、まちの保健室にいらしてくださいね。心が洗われますよ~(^^)/

 

 次回のまちの保健室は3月22日(水)、10時からです。お気軽に足をお運びください、お待ちしてますね!