言葉には、人生を変える力があると思います。言葉が、人間の世界にどのように登場してきたかの一つの有力な説は、仲間どうしの絆を確認する「毛づくろい」が進化してきたというもので、お互いに毛づくろいする代わりに、会話を交わすことで、絆を確認するという説です。
ありがとう。
ごめんなさい。
これらは、まさに絆を確認する言葉ですね。
日常生活の中で、コミュニケーションを欠かすことはできません。元気になる言葉掛けをもらえば良い気分になりますし、嬉しくない言葉を受けた場合は、気持ちが沈んでしまいます。言葉掛けひとつで、感情の変化を生み出します。
また、私たち人間の脳がとても優れているからこそ起こる言葉掛けによる身体への影響もあります。
例えば、いつも同じ時間に夫や妻や兄弟、会社の上司や同僚などに、「今日の胃の調子は大丈夫ですか?」と心配そうに聞かれる毎日があったとしましょう。初めのうちは、「はい、大丈夫です!」と答えられますが、これがずっと続くと、脳は、自分の胃の具合と掛けられる言葉のギャップを埋めようとして、胃の調子が悪い身体を作ろうと頑張ってしまいます。そして、いつしか本当に胃の調子が悪くなってしまいます。
これは極端な例ですが、何気なく使っている言葉が、あなたの周りにいる子どもやパートナーを 呪いにかけているかも知れません。
保育園に子どもを迎えに行って、「今日もおりこうにしてた?」という言葉掛け。子どもは親の喜ぶ顔が見たいので、「うん、してたよ!」の選択肢しかありません。いつしか、親の顔色を伺うことがその子どものパーソナリティの礎になってしまいます。
「今日も楽しんだ?」と掛けた言葉に子どもはきっと、色々な感情や思いを伝えるたくさんの選択肢を想像することができることでしょう。
今日のまちの保健室で出てきた言葉掛け例の中に、「妊娠と病気には気をつけてね!」がありました。これは、母親から子どもへの愛のある言葉掛けだと思います。そしてその言葉掛けは、「あなたのことを信じているからね!信用しているからね!」というメッセージが隠れているのではないかと思います。
「これでいいんだ!」という自分自身への言葉掛け例もありました。同じような言葉をバカボンのパパも言ってましたね。「これでいいのだ!」と。
言葉の力を、他人や自分を元気にする方向に使いたいものですね。
次回のまちの保健室は、2月21日(火)10時からです。お待ちしていますね!
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