1/25(水)のまちの保健室(等身大)

 いきなりですが…、とても好きな人がいると仮定した場合、あなたはどちらのタイプですか?

 

 好きな人の前だからこそ見せる「背伸び」している自分、もうひとつは、好きな人の前だからこそ見せる「等身大」の自分。

 

 「等身大」と聞くと心地よく、楽に過ごせるイメージがありますが、ほとんどの方は、前者の方ではないでしょうか?好きな人に嫌われたくないですから、そして、好きな人に自分を好きになってもらいから、少しガンバっちゃう自分を演じますよね。これが「恋」というものだと思います。

 

 今日のまちの保健室のお話に、「好きな人の前だからこそ見せる等身大の自分」の例が出ました。
家族や友人には見せることができない自分の等身大を、好きになった人には等身大で接することができるということです。きっと好きになった人との時間が、自分の「居場所」になったのだと思います。
その「居場所」を見つけるまでには、たくさんの辛い思いがあったことでしょう。きっと良い子でいようとする気持ちから解放され、全てを受け止めてくれる「居場所」が「楽」という感覚を感じることができたのでしょう。

 

 みなさんも、日常生活の中で「等身大」で生活しているようで、けっこうマントや鎧、仮面を付けてTPO(時<time>、場所<place>、場合<occasion>)に合わせて、「背伸び」していることが多いのではないでしょうか?

 

 「等身大」という意味を辞書で調べると、このように意味付けされています。
 誇張も虚飾もない、ありのままの姿(デジタル大辞泉)
 飾ったり、おとしめたりしていない、ありのままの姿(三省堂大辞林)

 

 偶然にも、「ありのままの姿」というキーワードが入っていました。みなさんの「ありのままの姿」は、どのような定義ですか?これは、ひとそれぞれだと思いますが、例えば湯船にゆっくりと浸かっているときだったり、トイレに入っているときだったり、好きな読書をしているときだったり、お気に入りのゲームに集中しているときだったり、、、、。


 もしかしたら、「ありのままの姿」と言うのは、「ひとり」でいるときにしか表現できないものなのかも知れません。

 

 では、どうして「好きな人の前だからこそ見せる等身大の自分」という例が出たのでしょう。これは、自覚できない無意識の「思い込み」が原因だと思います。「本音を出してはいけない」という思い込みが日常生活のなかで多々あったのだと思います。

 

 「本音」を出せるところが、家庭や職場、交友関係などにあれば、日々のストレスを発散できると思いますが、実はこれらは全て対人が必要となるコミュニケーションが発生する場所でもあります。本音を伝えたらあれこれ指示されたり、説教されたり、命令されたりと、結局は「言わなければ良かった…」と後悔の気持ちが生まれることもあります。ですから、日常生活において「本音」を言える場所は、なかなか無いのかも知れません。

 

 「これでいいんだ!」
 「心に余裕が欲しいな…」
 「気持ちが逃げたくなっているなぁ…」
 「強くなったなぁ~、成長したなぁ~」
 「本当は、仮病だったんだよ」
これは、今日のまちの保健室で出てきた「本音」です。

 

 こんな本音を気軽に出せる「ありのままの姿」で居られる場所として、どうぞ、これからも「まちの保健室」をご利用ください。

 

 「思い込み」から解放する方法として、無理していることを‘やめる’ことをお勧めします。そして‘やめる’ことを選択した自分を、自分自身できちんと許してあげることです。なかなかひとりで‘やめる’選択をするのが難しいときにも、「まちの保健室」にいらしてください。あなたを応援してくれるたくさんの仲間がいますよ。「まちの保健室」に来れば、そう、「あなた」は、ひとりでないから、大丈夫!

 

次回は、2月8日(水)10時です。お待ちしております。